マリリン・グティエレス 著, 泉 康夫訳

『橋の下のゴールド—スラムに生きるということ』

高文研(1,400円+税)

http://www.koubunken.co.jp/book/b436961.html

フィリピン・マニラ市内の橋の下のスラム。極貧にあえぎながらも助け合ってたくましく生きる人々に密着

フィリピンの貧困と格差問題は、依然として深刻を極めています。臓器移植が一部合法のため、頻繁に闇ビジネスが横行しています。その犠牲者の多くがスラムで暮らす子どもです。本書は一人の女性がスラムに日々足を運び、路上図書館を開き読み書きを教え、生きる尊厳を人々に伝え続けた心揺さぶられる記録です。タイトルの「ゴールド」とは極限的な貧困からいつか抜けだそうと必死に生きる人々の人間としての尊厳に重ねたものです。フィリピンの貧困問題に長年尽力した一人のボランティアが社会に一石を投じた感動のルポルタージュ。

原著者 Marilyn Gutierrez が活動している団体

http://www.atdph.org

国際運動ATD第四世界 ヨゼフ・レシンスキ司祭が提唱して10月17日が国連によって貧困撲滅のための国際デー(International Day for the Eradication of Poverty)となった。